オーディションに何を着ていく?子どもと親の服装について

オーディションに何を着ていく?子どもと親の服装について

今回は、子役のオーディションに行く際に何を着ていくか、というテーマでお話します。
これは基本中のキでもあるため、調べれば沢山似たような情報が入手できますし、事務所でも必ず事前に指導していることでもあるのですが、それぐらい大切なことでもありますので、このコラムでも今一度整理してみようと思います。

オーディション、と一口に言っても、その種類は様々です。
事務所登録のオーディション、劇団のオーディション、バラエティ番組の出演者オーディション、ドラマや映画のオーディション、キッズモデルのオーディション、声優、歌手、企画イベント…。

服装に指定がある場合は、その指定に則った服装でオーディションに臨むのが鉄則ですが、「ラフ過ぎない格好で」や「普段着で」など、特に指定の無いオーディションも多く、そんな時は「個性を出すために派手な方が良いのかな…」「いやいや、無難に地味な服が良いのかな…」など、迷ってしまいます。

また、親の服装についても、頭を悩ませる方が多いようです。
スーツを着て行ってしまえば良ければ楽で良いのですが、スーツだと硬すぎる…?身動きが取れず子どもの世話がしづらい…?など、様々な悩みがあります。

今回は、そんな服装選びのポイントをまとめましたので、オーディションに行かれる際には是非参考にしてみてください。


まず、大前提として「目立つため」の服選びはしないようにしましょう。
印象に残さなければならないのは、服装ではなく、その子自身であり、その子自身の印象は服装では決まりません。
逆に服装が目について印象に残ってしまうと、本人の印象が霞んでしまったり、良くない印象が残ってしまうというデメリットしかありません。
要するに「悪目立ち」というやつです。

これを踏まえた上で、まずはお子さんの服装として、特に指定が無かった場合、そして何か特定の「役」のオーディションではない場合(あるいはその「役」の詳細が非公開だった場合)の服装について見ていきましょう。

NGの服装は、
・ブランドロゴの入った服
・キャラクターがプリントされている服
・スカル(骸骨)が入っている服
・何か挑発的だったり下品だったり反社会的だったりする言葉がある服(外国語でもダメ)
・フリルだらけやスパンコールなど、お洒落で派手すぎる服
・ダボダボしたオーバーサイズの服
・泥だらけの靴
など

好ましい服装は、
・上は白いシャツかブラウス(もしくは無地のパステルカラーのシャツかブラウス)
・下は無地かチェックのスカートか、無地のパンツ
・靴はスニーカーでOKだが清潔なもの
※ワンポイントの刺繍程度ならOK

これらを意識して選びましょう。


「役」の特徴が最初から分かっているオーディションの場合は、その役をイメージした服装で臨むのが良いです。

例1:良家のお坊ちゃま、もしくはお嬢様の役
男の子→白シャツに黒いスラックス、髪は清潔にきちんとカットして
女の子→華美にならない程度のフリルつきのスカートかワンピース、髪はハーフアップなど

例2:シングルマザーに育てられている元気な小学生
男の子→黄色いTシャツにジーパン、髪は普段通り
女の子→ピンクかラベンダー、水色などパステル系のTシャツにデニムスカートかジーパン、髪は2つ結びかポニーテール

このように、役柄をイメージした服装でオーディションに臨むことによって、印象づけるだけでなく台詞を読み上げて演じる際にもお子さんが感情移入しやすくなる効果が得られます。
役がハッキリしているオーディションの際は服選びにもこだわりましょう。


さて、次に親の服装ですが、こちらはスーツが最も分かりやすく手っ取り早く、そして間違いない服装です。
ただ、硬い印象を与えてしまうことが懸念され、同時に身動きがとりづらく子どもの世話をする際にストレスになってしまうという方もいらっしゃると思います。
そんな時は、ジャケットは不要と考えて問題無いです。
ジャケット無しの、オフィスカジュアルのようなイメージで服を選ぶを良いでしょう。

色合いは、黒、紺、グレー、など、落ち着いて地味なものが好まれます。
ベージュや白は地味なようで結構目立ちますので、どちらかというと暗い色の方がおすすめです。また、暗い色には精神を落ち着かせる効果もあるため、お子さんの気持ちを落ち着けて、オーディションに集中させる効果も期待できます。

親御さんの髪の色も、できれば明るい色よりは暗い色の方が良いです。
金髪よりも茶髪、それもダークブラウン程度が望ましいです。黒髪でなければいけないことはありませんので、落ち着いた色味の中で調整してみてください。

オーディションに何を着ていく?子どもと親の服装について